実家でトンビを保護している。名前はぴーちゃん。

1年前くらいに、弟が拾ってきた。車とぶつかって怪我をして動けなくなっていたらしい。獣医さんに見せて、治療してもらった後は、自然に戻れるまで保護をすることに。

最初は網で覆った場所に入っていたが、そろそろ自然に戻そうという話になり、牧場の隣の森に放した。飛んでいくかと思ったけれど、ぴーちゃんは飛ばなかった。

それから、ぴーちゃんは森に住み着いている。怪我は治ったが、上手に飛べない。鶏みたいにトコトコ歩いて、たまにバサバサっと翼を広げる。弟が作った止まり木には、高くて乗れない。いつも地面をトコトコ歩いている。

弟の奥さんが主にお世話をしてくれていて、エサをあげている。なんとぴーちゃん、エサの時間が遅れると、怒って催促するらしい。あなた、野生の勘をどこへやってしまったの。

森でたまにご飯を食べる。コロナの影響で、親戚で集まるときもソーシャルディスタンスを取って、屋外でお弁当を食べたりする。そこに、ぴーちゃんはトコトコと近づいて来る。ちゃっかりエサをもらおうという作戦だ。この前は、お弁当に入っていたえびのしっぽをもらっていた。野生の勘・・・。

友人が、2歳になる子供と一緒に来たとき、ぴーちゃんに会わせてみた。友人は子供に、

「ピヨだよ。ん?ピヨ??え、なんて言ったらいいんだー!」

と説明しながら困惑していたのが、面白かった。確かに、ピヨと呼ぶにはあまりにも大きいし精悍すぎる。かと言って子供に鳥を説明するとき、なんて言えばいいのかわからない。

というわけで、

「ぴーちゃんだよ」

と、名前を教えていた。子供は、怖がりながらもエサをあげていた。ぴーちゃんが自らの手からエサを食べると、嬉しいのとびっくりしたのとが入り混じった、とても趣深いドヤ顔が見れた。

ぴーちゃんとの遭遇は楽しかったらしく、家に帰ってからも、腕をパタパタと翼のように動かして、ぴーちゃんの真似をするらしい。か、可愛すぎる。

いつか、ぴーちゃんは自然に帰る日が来るのだろうか。その前に、止まり木に止まれるようにならないと。辺りにはキツネもテンもいるんだよ。負けないでね。頑張れ、ぴーちゃん。

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信州野辺山高原の森の入り口

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